Ag21

サスペリアのAg21のレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
3.5
友達主催の幽霊映画会で見た。
とにかく痛々しくて恐ろしくて二度と見たくないというのが一番の感想。
だけど後からこの映画はナチスやホロコーストでの出来事の再演ではないかという一緒に見た人の指摘を聞いて、だんだんすごい映画に思えてきた。
パンフレット等にはそのような記載はないけど、そう思ってみるととてもクリアに見える。(ナチだけではなく閉ざされた集団の危うさ全般でもある)
目を覆いたくなる痛々しい描写もユダヤ人が受けた苦しみを考えればそう描くしかないとも取れる。
塩田千春の作品が背景美術に使われている点も彼女が作品で扱う、拭えない皮膚(変えられない民族の血)だったかのテーマと通ずるのかも。
もろもろ踏まえた上で見ればもっと評価上がっていたかな。ただのホラーと思ってストーリー追って見てた自分が悔しい。
トムヨークの美しい主題歌を聞いてるとまた見たい気もする。
でも見たら絶対後悔する。
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