たぶん高校時代に名画座で観ていたはず。どのようなストーリーだったのかはほとんど忘れていたのだが、とてもヘビーな印象を受けたという記憶だけは残っていた。
ところが、再生で観始めたら、中盤までは案外ぽやっとした雰囲気で、こんなお話だったっけ? と自分の記憶を疑いながら観ていたのだが、ラストはやはり、過去の記憶通りになかなかヘビーだった(記憶の中では他のATG映画並みにもっと陰惨な映画だったが)。
この映画は、クライマックスの「Paint It Black」のために、それまでの約115分を費やしたのだろう(因みにストーンズの楽曲は流れません)。あそこで終わらせた方が良かったと思うが、そこからエンディングまでのエピソードは、言ってみれば大森一樹流の「観客へのサービス」みたいなもんなんだろう。
あと、なにげにカメオが豪華で、びっくりした(EMIがCTスキャンの開発してたなんて知らなかった)。