緑川

彼とわたしの漂流日記の緑川のネタバレレビュー・内容・結末

彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

莫大な借金を抱えた主人公キムはソウルに流れる漢江に身を投げるが、橋の下にある無人島に漂流してしまう。🏝️

泳げないキムは島から脱出もできない為、サバイバル生活に身を投じていく事になる。

そんな中もう1人の主人公である女性”わたし”は高層マンションの一室で引きこもり生活を送っている。
空襲訓練の際、街から人が消える様子をカメラにおさめようとしていたら無人島にいるキムに気がついて…



まいった…
傑作でしょこれ。

韓国映画は面白いのが多いのは承知だが、これも本当に良かったな〜
心がジンワリと温まる。

なんであんなにカナヅチなのに無人島へ生きて辿り着けるねんとか誰1人捜索願出さへんのかいとかそりゃーツッコミようはあるけど、大切なのは映画を観終わった後、どう感じたかだよね。

“トウモロコシ”が閉ざされた部屋の扉を開けるシーン
マジで涙出ちゃった。
彼女にとっては宇宙空間も同然な”外”
お母さんもそりゃ泣くよね。

あと多分この先一生、この映画より美味しそうな炸醤麺には出会えないと思う。

そしてクライマックスはもう…
気がついたら「走れ!」「頑張れ!」と声が出ていた。
それでももうダメかと思ったその時…
アレが、ここで来るのか!!!
この脚本、大好きだわ。



しかしこの邦題では中々”観よう!”という気にならないのでは…
英題のCastaway on the moonをそのまま直訳してくれた方が良かったかも。
緑川

緑川