ニュータイプ、人間の能力の拡張、進化。この作品からおよそ40年が経過したが、幸か不幸か、人間そのものは大して変化していないような気がする。
ニュータイプとして描かれている人物が、ララを除き、それぞれ名のある名家の出自、アムロは有能な技術者の息子、というのが、実は今現在の知識社会の勝ち組を彷彿とさせなくもない。知識社会で有利に働くのは知能であり、その知能に遺伝が大きく関わっているのだから。
最後の宇宙戦争、学生は学徒動員されており、量産型モビルスーツはじめ、多くの損失、死が描かれている。私も顔のない屍側の人間だろうから、虚しさを覚えなくもない。
この戦争を終えて、若者はどんな人生を歩んでいくのだろう。
実はこのシリーズしか見ていないので、他のガンダムがどんなものなのか知らないのだが、続きがあるなら見てみたいものだ。
