トランスマスター

愛人 ラマン/恋人・ラマンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

2.0
#79 ベトナムの白昼夢

フランス領インドシナが舞台
ホーチミンの寄宿舎学校に通う15歳の美少女がロールスロイスに乗る大富豪の無職の息子と知り合い彼の部屋でひたすら淫行条例違反をするお話です。

◆良い点/注目ポイント
・高級レストランでの外食で美少女家族が大富豪の華僑の話を完全無視で食事だけ黙々と食べるシーンは印象的。フランス人家族に侮辱・挑発されても発狂して青龍刀を振り回さない紳士的な態度も意外でした。中国の食堂→口論→喧嘩→アッパーカットで人が吹っ飛ぶ→ベンチが割れる→痛い表情の顔芸という固定概念を持っていましたスイマセン。
・麦わら帽子・安い服・ぼろい靴でも大富豪の華僑よりも上品に見えてしまうところがおフランスの気品。
・大富豪の政略結婚の披露宴での新郎の衣装は『幽玄道士』の【特殊霊魂】を思い出してしまい笑えました。

◆改善点
・話題性の割には淡々としたストーリー

◆総括
・私が高校生の頃今作がR15指定の劇場映画という事で話題になっており
私の部活の後輩の女子がこの作品を見てエロいと話してたのを思い出しました。
感想としてはどこが?という感じで富豪の部屋での密会の為スリルや背徳感もなく淡白な印象でした。
これが富豪自身が夜な夜な寄宿舎に忍び込んで周りの女生徒が寝たふりをしていながら耳をすましているという状況ならスリルも背徳感も満点です。

-2020年 79本目-