若

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオスの若のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

2002年公開の映画で、CG技術も積極的に取り入れられており、そのおかげで、路地裏でカメラが一周する有名なシーンも生まれた。この時代にしてはかなりの技術力で、津波のシーンでは若干気になったものの、その他で違和感はなく、「ポケモンコロシアム」以前の作品だとは思えない出来だった。
映像技術だけではなく、ヴェネチアの雰囲気を綺麗にアルトマーレに落とし込んでいる点も評価できる。ポケモンと相性の良い水上スポーツがあったり、ラティの伝説があったりと、ヴェネチアではあるものの、しっかりアルトマーレになっていた。個人的に気に入っているのは、突如町中に出現した柵が一つ一つが違う形、現れ方をしていた点で、恐ろしさもありながら、お洒落な雰囲気を残したシーンで良かった。
これはゲーム本編の話だが、映画の重要アイテムであった「こころのしずく」がゲームに逆輸入され、かなり強いアイテムであった点も、原作とアニメ(映画)が相互に作用しているのを感じられて良かった。
その他に好きなシーンは、カブトプスが戦っているところ。アニメで動いているカブトプスを見るのはおそらく初だったが、想像以上にかっこよくて驚いた。そしてなんと言っても、OPの「めざせポケモンマスター2002」。本作に似合うようアレンジされており、これから映画が始まるというワクワクと懐かしさで非常に高まった。
若