浅野公喜

デッドリー・フレンドの浅野公喜のレビュー・感想・評価

デッドリー・フレンド(1986年製作の映画)
3.7
ロボットを作れる理系少年が父親の暴力で死んだ隣人の少女を蘇らせてしまう現代版「フランケンシュタイン」もしくは「ペット・セメタリー」的ウェス·クレイヴン監督による青春ファンタジーホラー。

蘇ってからはぎこちない動きで父親や近くの意地悪婆さんに復讐開始。特に後者の有名なバスケットボールのシーンは尋常ではない怪力を披露しており植木鉢が割れたような描写が強烈。監督らしく「エルム街の悪夢」的悪夢を所々で挟みつつ、少年のエゴはやがて周囲を巻き込み想像通りの結末を迎えるわけですが、終盤にさしかかると少女も過去の記憶&人間味を僅かに取り戻しつつあったので切なさが。

そんな雰囲気をぶち壊す賛否両論B級路線一直線のエンディングは一応伏線も有るうえに同年の「ショート・サーキット」風ロボットが壊された時も悲しかったので個人的には嬉しさもあり悪くなかったです。

日本語吹き替え版では少年の声をシノブ・サカガミが担当したそう。

唐突な2階からのダイブも凄かった!
浅野公喜

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