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スタンド・バイ・ミーのToShのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
モダン・ホラーの帝王スティーヴン・キングの非ホラー短編を基に、R・ライナーが少年時代の想い出をさわやかに描き上げた名編。オレゴンの田舎町、行方不明になった少年の死体を見つけようと、ちょっとした冒険旅行に出かける4人の少年の姿を描く。

不朽の名作「スタンド・バイ・ミー」
今作を見たことがない方でも、主題歌と少年たちが線路を歩く姿だけは知っているなんて方も多いはず。懐かしさを覚えると同時に、忘れかけていた子どもならではのワクワクを思い出させてくれる。

大人になった今、ラストのシーンを見返すと、ゴーディのナレーションに胸がぎゅっと締めつけられてしまう。一生忘れることがないであろう大冒険の日々を過ごした四人。さぞかし強い絆が生まれ、生涯を通して大親友になるのだろうと思いきや……。

初めて子ども時代に鑑賞したときは、ウッドハウスの秘密基地感や少年たちの大冒険にワクワクさせられた、いわば「楽しい映画」といった印象。しかし大人になってから見返してみると、「切ない映画」に印象が変わっていることに気がつく。
「少年たちの大冒険」といったイメージのまま見終わっている方は、ぜひ今こそ、鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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