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スタンド・バイ・ミーのmanamiのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
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12歳の少年。友人達との夏、子どもだけで過ごす数日間。もうこれだけで充分センチメンタルかつエモーショナル。
そこに「死体」という要素が加わる。原作はまんま『THE BODY』って題名なんだね、何度目かの鑑賞だけど今回初めて知ったわ。
私がこの作品を初めて観たのは、確か13歳。衝撃的なシーンも多いから、「年下⁈」と驚愕したのを覚えてるよ。今だったら絶対にアウトな場面だらけよね、冒頭からずっと。
線路伝いに歩くのは、なんだかよく分からないけど憧れたな。旅行とかで地方に行くと、あんな風に線路むき出しの場所が時々あって、弟達と一緒にスタンドバイミーごっこやったものよ。
大人になって久しぶりに観ると、見えるものが色々違う。4人の少年達の家庭環境や背景に潜む闇、それ故なのか死体への異常な親近感や執着心。一見、濃密に関わり合っているようでいて、実は希薄とも言える関係性。
でもそんなものなのかもしれない、12歳って。英語圏では〜teen一歩手前、そういう意味もあるのかな。
そして、この作品を初めて観るのが何歳なのかが、その人が「映画」というもの全体に持つ印象に大きく影響するのかもと、そんな不思議な感想も生まれました。

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