かくれんぼしてたはずなのに、いつの間にか、みんな帰っちゃってひとりぼっちになってしまったような。友達がいたはずなのに、いなくなってしまったような大人には、たぶんささる映画。
昔の名作って今よりハードル低いなって思うことが個人的には多くて、これも割とその区分に入りそうなシンプルで王道なストーリーだから、ささる人とささらない人できっぱり分かれる映画だと思う。
曲がり角を右に曲がり続けるだけでどこまでもゆくことが冒険だったあの頃にはもう戻れないんだなぁって個人的な感傷と、きっと12歳以降たくさんの友達に出会ったはずの主人公が、自分で自分を認められなかった12歳の頃に自分を強く肯定してくれた友達を思い出しながら小説の筆を置くシーンから想像される彼らの友情を思って号泣した。