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奇跡の2秒前のレビュー・感想・評価

奇跡(1954年製作の映画)
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お産で死んだ妻の傍らの男が、その顔にいかに生気がないか語ってくれるのだが、その顔を今にも起き上がりそうなほど生き生きとしている。棺桶に横たわってもなおそれは変わらない。
その棺桶の脇で長年の家同士の確執やなんやかんやが解決した後、正気に戻ったと言いつつ全然変わってない弟がやってきて神に祈ると、彼女は“当然のように”目を開ける。いやいや、なんて事をするのか。
そして最後は抱き合う妻と夫のバストショット。このショットが美しいとかそういうことではなく、このショットに至ったこと。このショットが存在すること自体にとんでもなく感動する。
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