スティーヴ・クーガン目当てで鑑賞。
1956年公開の『80日間世界一周』のリメイクとのことだけど。
スティーヴ・クーガンはコメディ俳優でもあるし、ジャッキー・チェンのアクションも今作ではコミカル寄り。
最初からアクションコメディのつもりで観ると普通に楽しい。
でも1956年版がアカデミー賞作品賞を受賞していることを踏まえると、それと比べて評価がイマイチだったのも何だかわかるな…
善良な発明家のフォッグ卿が、科学大臣と賭けをして80日間で世界旅行をすることに。
執事兼発明の助手として雇ったパスパルトゥー、旅先で出会った女流画家のモニクとともに、悪党と戦いながら世界一周達成を目指すストーリー。
前半はかなりコメディ寄りなのに、設定や雰囲気や音楽は壮大な冒険スペクタクル風。
何だかアンバランスに感じてしまった。
ジャッキーのアクションがいつもの如く素晴らしいだけにもったいない。
「冒険スペクタクルとアクションとコメディの融合」じゃなく、場面ごとにバラバラに主張してくる感じ。
後半、メインキャストの友情ストーリー&賭けの行く末にストーリーの軸が移ってからは、比較的ストレスなく観られた。
私はスティーヴ・クーガンが好きでジャッキーのアクションも好きだから楽しく観たけど、そういう思い入れがないと、場面によってはダレてるように感じてキツイかも？
悪役ジム・ブロードベントに既視感があったのは、近作のロバート・ダウニーJr.版『ドクター・ドリトル』の影響かな…笑
トータルでもったいない印象はあるものの、ロケーションも良いし、ジャッキーのコミカル＆迫力のアクションが好きなら観て損はない作品！
