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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のicのレビュー・感想・評価

3.5
えっえっえ…が止まらなかった。
そして、一人の青年に取り入る最高議長が憎たらしいことったら。なんだか、どんどん顔付きも喋り方も変わってきてる気がするし。恐ろしや。
まるで、父親がいないアナキン。(モデルはキリストなのか…)生まれた時から、筋書きがあって、その路を辿ってきたかのような、残酷さ。なるべくしてなったというような…

ただ、宇宙の話を描いているものだとばかり思っていたけど、SF的な話がメインと思ってたけど、全く違くて、精神的な部分が強く描かれているのにやっと気がついた。(遅い)

善と悪。誰かのために戦うのがジェダイで、自分のために戦うのはシス。民主国家と独裁国家…となると、大きく思想は偏るけど、こうやって教育はすっと入ってるのかと思うとある意味で驚き。

憎しみや復讐心が力を強化しやすい、というのもなんだか分かる気がする。それが、弾みや土台となることもあれば、目標への気力にもなる。その方が、進みやすいというべきなのか。悪の気の方が、勢いみたいなのを感じる。引っ張られやすいのか。どうも抽象的にしか言えないのに、それを物語化されていることに感動した。
思い出したのは最近みた『ファウスト』。快楽を得たいがために、自分の命を悪魔(ルシファー)に売る。結局、心地よさは一瞬。
自分の欲望を満たす、ということが悪になるというのは、決めつけたくないけども。
そもそも、アナキンの行動の発端は、私欲ではあるものの人を生かすために仕方なく…だったはず。でも、誰かにそばにいて欲しいという感情こそ、自分のためなのか…いや、深い。

それにしても、オビワンは悪いこと一つしてないのに標的になっちゃうのも理不尽だよな。と思いつつ、世の中でもちょっと優しかったりその隙が
ある人こそ、構ってもらえるから恨みの的になってしまうこともあるよなと。そういう細かな点は、どこまで計ってるのかは置いておいて、役作りがすごい。
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