このレビューはネタバレを含みます
流石はギレルモ・デル・トロ監督作品!
クリーチャーの造形がいちいち素晴らしく飽きずに世界観に浸る事が出来た。
【第一の試練に出てくるカエル】
ギレルモ・デル・トロのクリーチャーとしては無難なデザイン。
ただ変なもんを食ってしまったカエルが内臓ごと吐き出す習性を見事に試練の内容として落とし込んでいる。
【第二の試練に出てくる手の目】
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にも登場する手の目がよりキモくなったようなデザインで登場。
名前はペイルマン(青ざめた男)というらしい。(コイツの1番の特徴は青ざめている事なのか?笑)
妖精さんを屠るシーンがグロテスクだ。
学がないのでわからなかったのだが何故オフェリアは🍇を食べてしまったのだろう。
禁断の果実なら🍎だろうし「新鮮な牛乳に浸したマンドラゴラをベッドの下に置いて毎朝血を2滴」という些か面倒くさいルールが覚えられるのに「食卓のものを食べるな」が覚えられないのは不思議だ。
一度の視聴では読み解けなかったので有識者の考察など読んでから再視聴したい。
そして迷宮の主、パン
元ネタはギリシャ神話の神様らしいが大分悪魔じみていて怖い。
最初は優しいのに徐々に口調が荒くなっていくし…
前々から気になっていたがようやく観ることができた。
想像以上に重たいストーリーに驚愕。
オフェリアの義父となった大尉の凶悪さも最早人にあらずで、正直クリーチャーよりもこっちの方が悍ましい。
ダークファンタジーに耐性のある人なら是非観てほしい。
名作だと思う。