ぽん太

パンズ・ラビリンスのぽん太のレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.0
戦時に子供を抱えた女が生きていくのは如何程か
自分には優しい大尉に、子持ちをわかった上で請われたら何があってもその手を離すまいと思うのはしょうがないのか
たとえ父親にコンプレックスを持ち、他人に対し興味を持たず、お腹の中の息子意外「死んでも構わない」血脈に特化した愛を与える男だったとしても

弟の為、敵地にメイドとして侵入、情報や物資を横流しいつかこの地の奪還を考える強さ
義父の冷淡な言葉や態度、母の優しいけれど夫の顔色ばかり気にする言葉、寂しさと悲しみの日々を過ごす子に「子守り歌」を歌う優しさ
「いいえ、名前すら教えないわ」と言い放つ豪胆さと優しさ

現実の過酷さに物語の世界へ
「地下王国のお姫様の生まれ変わり」として現実世界の生を結果終わるとしても、幸せな本当の自分を待ってくれている世界を思う

弱く、強く、強かで優しい大人になった女とまだ何も知らない少女の不安定な世界観

再視聴
ぽん太

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