予想をはるかに超えたスケールの……小ささに驚く。
ストーリーの訳わからなさにも、騙された爽快感が無いのでイラッとする。
同じ監督さんですよね~~~?と確かめずにいられない。
前回ジョージ・クルーニーが妻を奪回したので、今度はブラピに女を与えよう。というお話しでした。
事件から数年後、被害者ベネディクトが犯人のオーシャンたちを突き止め(アンディ・ガルシアが暇そうでヘンです。前作ではすごいお仕事マンだったのに。それに、最初から犯人を確信して尾行までしていて、それで数年ほったらかすかなあ?)
殺すぞと脅迫されて「利子をつけて」お金を返すことになる?
↑
何のために盗んだんだよ。君たち!
そのためにはまた大泥棒を働かなくちゃ。(?)
セコイ、これまたせこすぎる動機だわ
そこに世界一の大泥棒は俺だ!って言いたがりのフランス男(しかも大富豪)が現れて、勝負を挑んでくる。
君らが勝ったら返金額を全額払ってあげようという、あまりにも太っ腹で都合のよい提案までして。
世界一の泥棒のメンツをかけた戦いの勝利はどちらに?
(あのさ~。勝敗、最初からわかってませんか?)
12はコメディだったんですね。
でもストーリーの面白さではなくてなりゆきの展開の意外性、可笑しさがメインです。
伏線もなく、暗号みたいな会話には回答もなく、いきなり現れた人物が、実は正体はこういう人でと後からのネタバラシ、
肝心の盗みのトリックの真相も、ラストにちゃちゃっと早回しで見せられた感じで
全く納得いきませんでした。
対するおフランス野郎の盗みのテクはこの映画唯一の見せ場でしたよ。
彼らは敵だけではなく観客を詐欺にかけたんだよ。っていうことになるんだそうですが、
え~?爽快感なしなんですけどぉ〜!
すごくおかしかったシーンはジュリア・ロバーツがジュリア・ロバーツ役をやるところですが、
筋の上では不要のエピソードなんですよね。
ただのネタです。
ブルース・ウィリスの投入ももっと味のある使いかがができたでしょうに、
前作では全員がそれぞれの役割を果たしたチームでしたが、今回は全く役立たずの人が数人おりました。
人数が多いだけ話が雑になっている気がしました。
ブラピと彼女の恋愛物語を軸に観るのが正解の映画です。
(話はつながっているのだけれど)全然別の映画だと思って観れば、笑えていいのかもしれません。
あくまでもテイストは別物です。
スリリングでもありません。
むしろ緩さに油断して騙されたでしょう?って言いたいんだと思います。