常盤しのぶ

ターミネーターの常盤しのぶのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
4.0
実は初見。『筋肉モリモリマッチョマンの変態が闊歩する映画』といえばコマンドーを思い浮かべる人も多いと思う。全裸で歩く分、変態度はこちらの方が上だ。あの有名なリズムは本作ではあまり流れてこない。代わりに別の単調なリズムを繰り返し流すことで、ターミネーターへの恐怖感が本編を通して持続される。この手法、ザ・バットマンでも見たな。

サラ・コナーを探すにあたり電話帳を使うのが時代を感じる。私も暇な時は意味もなくハローページを開いたなぁ、懐かしい。同じ街にサラ・コナーが3人もいるの今思うとじわじわくる。ありがちな名前だとそうなるのかな? 何のいわれもないサラ・コナーが意味もなく殺されるのかわいそう。音楽にノリノリなジンジャーもアホっぽくて好きだったから悲しい。マットは別にどうでもいい。

スカイネットの悩みの種であるジョン・コナー、ではなく、母親のサラ・コナー殺そうとしている理由についてカイルは『よくわからん。そうしないといけないらしい』と言っていた。自分がよくわからん事をわからんとはっきりと言うのは好感が持てる。カイルはあくまで戦闘員の一人であり、そのあたりを考える部隊が別にあることの描写にもなっている。生体だけしかタイムスリップできない理由についても同様で『そこは別に考えなくてもいい』と描写してくれることで視聴者の負担軽減にもつながる。おかげでこちらはターミネーターとカイル・サラの攻防に集中できるわけだ。

ターミネーターが深手を負ったときに自分で修理するシーンがある。あのシーンで以前の正常な状態と比べて動きが少しロボっぽくなるところが地味に好き。と同時にシュワちゃんの演技力の高さに驚愕する。見ろ、彼はただの筋肉モリモリマッチョマンの変態じゃないんだぞ!!

次は名作と名高い2だ。シュワちゃん死んだけどどう繋げるのだろう。楽しみ。