常盤しのぶさんの映画レビュー・感想・評価

常盤しのぶ

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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.5

モータゥコンバーッ!!
真田広之による真田広之の映画。主人公は真田広之で良いのでは?

本作はリメイク前と違い、そもそもモータルコンバットを開催させないために色々と頑張る。……やらないんじゃん、モー
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

私が映画を観るようになった遠因。伊藤計劃は映画時評集の中で本作を『全肯定か、全否定のどちらかしかありません』と記している。まさしくそういう映画で、刺さる人にはトコトン刺さるし、そうでない人には何一つ刺>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

コンチネンタルホテルが大阪に上陸! ということでトンチキジャパン描写が大好きな私にとって期待しかなかった本作。その期待を遥かに上回るトンチキぶりを見せつけられて困惑ながらも大満足だった。トンチキジャパ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

スタイリッシュ殺し屋アクションの2作目。そういえば愛車がパクられたままだったよね、ということでその奪還から。なんとなく予想はできていたが、さすがにその状態で修理は無理でしょな状態で帰ってきて笑ってしま>>続きを読む

プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.0

ジャッキーといえば本作と言っていいほどの代表作。時計台から落下するのも本作。中川家の礼二がネタにしているのも本作。本作の香港訛りを聞いていると、彼のネタのクオリティに改めて驚く。まぁそれはどうでもいい>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.5

後味の悪い胸糞映画と名高いためなんとなく観るのを躊躇っていた。が、メチャクチャ面白かった。確かに胸糞ではある。しかしそれよりも本作を通して繰り広げられる見立て殺人のクオリティに感動した。

本作の見立
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モータル・コンバット(1995年製作の映画)

3.5

モータゥコンバーッ!!!!
冒頭から大音量で流れてくるジュリアナ東京めいたバブリーなユーロビートがクセになる。セットや小道具は割としっかりしているのに、役者の演技や脚本・シナリオが追いついていない感
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

愛車をパクられて愛犬を殺されたから復讐する、ただそれだけの映画。そこに至るまでの何から何までが魅入ってしまうほどにスタイリッシュで美しい。殺す前はスーツを着てジャケットを羽織り、殺害対象は多少モタつい>>続きを読む

タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

4.0

シネ・ヌーヴォで鑑賞。やたら顔の良い男、ドリアン・グレイの人生を取材・連載すると思わせて、読者ウケしそうな嘘ストーリーをでっちあげてタブロイド紙の販売部数を増やそうとする新聞印刷会社という人道も道徳も>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

IMAXカメラで撮影されており、是非ともIMAXで観たいと思っていた。しかしなかなかタイミングが合わず、結局映画館で観ることすら叶わず、ほぞを噛む思いをした本作。

最悪の奇跡たるアレの正体がアレなの
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ジャズ大名(1986年製作の映画)

4.0

ジャケットをひと目見てから気になって気になって仕方がなかった本作。筒井康隆原作の小説があるらしい。そちらは未読。ジャズを銘打ってはいるものの、まともな演奏は後半から。ラスト20分のカオスなジャズセッシ>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

アベンジャーズ、ひとまず完結!! 思えば本作を観るためにMCUマラソンを始めて、途方もない長さに辟易していたのが昨日のことのようだ。実際にアイアンマンを観たのがおよそ2年前で、そこから隙を見ては少しず>>続きを読む

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

4.0

およそほぼいつも通りのシティーハンターである。冴羽獠がもっこりちゃんを追いかけ、香がハンマーを振り下ろし、敵が出てきて、獠がそれを倒し、静止画をバックにGet Wildが流れる、いつものパターン。何十>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

アメリカ人こういうの好きだろうなぁ、というのが観終わった後の素直な感想。多分ヒロアカに出てくるアイツのモデル、というか絶対そうだろうな。似たようなエピソードやってたし。

時系列は1990年代にまで遡
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.0

一番好きなマーベルヒーローはドクター・ストレンジだが、映画として一番好きなのはアントマンかもしれない。そんなアントマンシリーズの二作目。

なんやかんやあって自宅軟禁状態のアントマンことスコット。そん
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小間使の日記(1963年製作の映画)

3.0

一昔前の映画は当時の生き様を克明に残すという意味合いで非常に有用であると思わせてくれる作品。いや、婦人靴をアホほど集める大旦那とかその辺にいてほしくはないが……それ以外の要素、例えば、パリ住まいの高飛>>続きを読む

ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

3.0

『待ってくれ、待ってくれ、お楽しみはこれからだ!』という映画史上初の台詞で有名な本作。分類としてはサイレント映画の中で演出としてトーキーを使用した、という趣である。さすがにいきなり全編トーキーは難しい>>続きを読む

映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)

3.5

はせべとギャル審神者で一部界隈が少しざわついた本作。刀剣乱舞のへし切長谷部とギャルという組み合わせだけでも面白いのに、博多から東京までの道のりをバスで移動するというどうでしょうな登場方法。頼むから本作>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

マーベルヒーローが集結し、いよいよサノスとの戦いが始まる本作。世界的有名俳優を2桁投入している。冷静に考えるとちょっとどうかしているキャスティングである。ギャラだけで何億いってるんだろ。

主要キャラ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

未知の超物質ヴィブラニウムで超発展を遂げたワカンダおよびその国王のお話。未知の物質で栄えた超文明国家っていいよね。衆目を集めることなく独立しているのもまたいい。

我々では想像もつかないハイテクアイテ
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.0

前作前々作とあまりパッとしなかったソーシリーズにメスを入れるべく監督にタイカ・ワイティティを迎えた本作。……面白かった!!

実際のところマーベルヒーローの中でも最強クラスの彼をどう戦わせるのかという
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#ミトヤマネ(2023年製作の映画)

2.0

Filmarksオンライン試写当選で視聴。ありがとうございます。

インフルエンサーという単語が世に現れて何年経つだろう。少なくとも10年も経っていないように思う。今や個人が見る・見られるのは当たり前
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

4.0

ガンダムではない。ムリダンガムとは南インドに伝わる古楽器の一種で、叩く場所によって異なる音色を駆使して演奏する。主人公はそのムリダンガムを作る家の息子で映画オタク。推しの出る映画の公開初日に高さ数メー>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

3.5

ミステリ作家である辻村深月が脚本を手掛けたことで話題となった本作。相変わらず一歩間違えれば即死は免れない環境で自分たちの理想郷を作るのび太たち。大人になるとこういうしょうもない部分が気になってくる。嫌>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

トンチキジャパン描写が大好きな私に刺さらないわけがない超名作。本作を知らずとも一度は耳にしたことがあるBGMもあるだろう。少し前の映画ではよくある現象。

端的に言えば単なる復讐劇である。が、台詞回し
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.5

ロードムービーの最高傑作。余命幾ばくもない男二人が海を見るために車を飛ばす。小難しいことは何もせず、ギャングに追われなから海を目指す。90分という素敵な尺でありながら、観終わると澄み切った大海原のよう>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

マルチバースといえばMARVELという風潮を吹き飛ばさんとする意欲作。『変なことをすれば飛べるバースジャンプ』という設定は面白かった。が、紙で指を5回切るのは観ているこっちがしんどくなる……。

カオ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

トムホスパイディシリーズ第一作目。個人的には次作であるFFHおよびNWHを既に視聴済であるため、彼らの前日譚として楽しむことができた。前スパイディらと比較するとトムホは一番若々しく、好奇心旺盛で、ヤン>>続きを読む

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)

3.5

長女が観たいと言うので視聴。冴えない主人公が仲間や師匠と共に友情・努力・勝利で悪を倒し、栄光を掴む、超ドテンプレなアクション映画。ストーリーが単純明快でわかりやすく、92分で終わるため、なるほどこれは>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.7

予告を見ていたら次第に観たくなってきて鑑賞に至る。原作未読。努力のバケモンである主人公がしっかり最後までバケモンとして表現されていて観ていて非常に気持が良い。

スラダンと違い、ライブシーンのみ3DC
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン監督作品視聴3作目。インターステラーもメメントも難解ではあったが、本作はそれらを遥かに凌駕する。出演者ですら理解できないのに視聴者である我々が理解できるわけないだろ!! それでも物語の前半まで>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

先に言ってほしかった。黒髪ロング男の安否を気遣う口悪男の存在を。黒髪ロング男だけでも私のヘキにクリティカルヒットなのに、口の悪い世話焼き男を追加でお出しするな!! 気が狂う!! 80年代ソング好きって>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

当時のアニメからキャストが総入れ替えとなったり全編3DCGという若干の不安を抱えながら観に行った本作。結論から言えば、原作をあまり知らない私でも十二分に楽しめる名作であった。主人公を桜木花道、ではなく>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

偏屈ジジイと生意気なヘタレガキの組み合わせというだけでだいぶ大好き。偏屈ジジイらしい差別表現あるが、本編を観れば観るほど愛おしくなってくる。そもそも息子夫婦からして何の考えなしに金の無心に来るような連>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

少し前に日本でもにわかに流行っていて地味に気になっていた。普段は冴えない五人組が犯罪組織を検挙すべくなんやかんやする様子がコミカルで楽しい。”犯罪組織のアジトがある建物の対面に位置するチキン屋を買い取>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

ま た 月 曜 日 が や っ て く る

毎日毎日同じような事を繰り返すばかりの代わり映えしない退屈な日々。誰でも経験したことのあるあの形容しがたい虚無感と焦燥感を『実際に一週間を延々とタイムルー
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