菩薩

華麗なるヒコーキ野郎の菩薩のレビュー・感想・評価

華麗なるヒコーキ野郎(1975年製作の映画)
4.2
ブラピのそっくりさんことロバート・レッドフォード(通称:ロバフォ)が元猿岩石有吉にあだ名を付けられる話、では無いし、確かに彼は若干のお喋りだしクソ野郎ではあったが、最後まで大空のロマンを追い求めた勇者であった。多分何処が合成で何処が本物だろうとか色々考えてしまうと思うが、そんなんははっきり言って無駄、なんせめちゃくちゃ面白いから、『トップガン』より面白いし、『ザ・ウォーク』よりタマキンがヒュンヒュン(通称:タマヒュン)するから。戦争も終わり翼をもがれた大空の戦士達は、それでも地上に止まる事はせず、曲技飛行に居場所を求め、そこすら追われてハリウッドへと移っていく。だが彼等はあくまで地上の安寧では無く大空の冒険に身を委ね続け、己の命を賭けロマンを追い求め、大空の中で孤独を癒していった。いい奴はみんな死んでいく、とばかりに、翼から落下する者(可哀想な女の子…)、墜落した飛行機のコクピットに足を挟まれ、野次馬が投げ捨てた煙草の火が引火し炎に包まれる者(焼死する前に石で殴り殺してやる優しさ)、そんな壮絶な死に様も描かれるが、これはあくまで生き様を描いた作品である。華麗なるとは付いているが、結局はどこまでも馬鹿野郎である、それも大が付くレベルの大馬鹿野郎達である(そんなんがカッコいいんだなぁ…)。ラストの「敬礼」に泣く、けど飛行前にお酒飲んじゃ駄目よ。
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