田舎町の自動車整備工ベニー（エイダン・クイン）は精神を病む妹ジューン（メアリー・スチュアート・マスターソン）を支えながら生活していたが、ある日、風変わりな青年サム（ジョニー・デップ）と同居することになる。世話役となったサムにジューンは心を開き、2人は惹かれ合うが、ベニーはそれを許さなかった。
邦題はイケてないけど、“周りとは違う若者たち” を描いた気持ちのいい作品。
心を病む妹や文盲のサムに対するベニーの発言は、今なら差別、反ダイバーシティで炎上間違いなしだ。
町の人々も自分の理解を超えるものや、自分と違うものを恐れ、嫌い、否定する描写がこの時代らしい。
2人の行く末はとても心配だけど、ラストシーンは最高に可愛い。流れる “Im gonna be(500miles)” が最高！
途中で聴こえた “Have a Little Faith in Me” は「フェノミナン」でも使われてたけど、このバージョンも良かったなー。
チャップリンやキートンを真似したサムのパフォーマンスはそれほどでもなかったけど、このジョニー・デップは素晴らしく奇妙で爽やかでかわいかった。メアリー・スチュアート・マスターソンは演技が下手でも好き。笑
彼らを囲むのが、ジュリアン・ムーア、オリヴァー・プラット、CCH・パウンダー、ダン・ヘダヤ、ウィリアム・H・メイシーといい役者ばかり。
まだデビュー間もない時期なのに、ジュリアン・ムーアはなぜか幸薄くみえちゃう。笑
