このレビューはネタバレを含みます
風が冷たくなってきた今日この頃……。温かい飲み物を片手に映画タイムを過ごしませんか?
郊外の団地に住む「京橋家」には“お互いに秘密を持たない”という家族のルールがあった。だが、家族にはそれぞれ秘密があったのだ。その秘密とは……。という内容だ。
私は家族ものというと食いついてしまう。完璧な家族というものは存在しないと思う。どこか欠けているからこその家族なのだろう。
この作品の「京橋家」も“家族に秘密を持たない”というルールがありがらも、それぞれに秘密があった。
特に母の秘密がこの作品のキーポイントになっってくる。その秘密が明かされた時は切ない気持ちになった。
だが、真実が明かされた時、(ああ、そうだったんだ)と納得する。
それは作中で息子が
「思い込みが激しいと本当のことが見えなくなる」
ということを言っているからだ。それが母の秘密に繋がってくるところだ。
家族とは? 家族の在り方とは? ということを考えさせられる映画だ。