琵琶湖で出会った撮影旅行中の典子さんへの寅さん恋心と大学時代の先輩の妹・菜穂への満男の恋心を描いた男はつらいよシリーズ第四十七作
恋も仕事も上手くいかないけど、
人の悲しみや寂しさに寄り添って
励ましてくれる寅さん素敵やなぁ
寅さんと満男の関係もほんま素敵で、
虎さんに似てきたことを嬉しく思う
満男に共感するし嬉しく思う
失恋して恋にくたびれたって言う
満男に喝を入れる寅さんの言葉は響いた
少し前から寅さんが弱っていってるのを
感じていて終わりが近づいていることに
目を背けたくもなるけど、
それよりも精一杯生きる渥美清から
目を背けたらあかんなって思わされた
仕事と恋が上手くいかないことを
「円高の影響かな」で
二段落ちさせる寅さんさすが
鉛筆を家族に売るシーンも良いよね
なにより自然すぎる渥美清の演技力が素敵
琵琶湖で出会った典子さんが脱臼した時の
スケベな柔道の親父の本気ダッシュ笑ったし
ハスキー犬にビビる満男にも笑った
悪い人ではないけどデリカシーに欠ける
先輩のせいで恋が台無しになった時は
2人が可哀想で仕方がなかったけど
ラストで2人が会えてほんま良かった
「くたびれたなんてことはな
何十ぺんも失恋した男の言う言葉なんだよ
お前まだ若いじゃないか、ええ？
燃えるような恋をしろ
大声出してのたうち回るような
恥ずかしくて死んじゃいたいような
恋をするんだよ」
