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南極物語のmaruQのネタバレレビュー・内容・結末

南極物語(1983年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

大ヒット作品だし話も有名すぎるので結末もわかっているのだが、始めから終わりまで通して観るのは初めてだったりする。

南極ロケしたのかなと思わせる映像はやはり見どころだろう。実際は北海道で撮影したらしいが。

序盤から犬を置き去りにするという苦渋の決断をするところまではいい感じ。しかし、置き去りにされた犬たちがどう生き抜いたか描き始めるところからもたつき始める。

犬がどう行動したかなんて実際はわかるはずもないところまでナレーション付きで語られるのを観ていると、自分の中で何かが冷めていくのを感じる。流氷に流されて行方不明になっていたアンコがタロ、ジロと再会直後に海に沈むのを観て、それなら行方不明のままでええやん!と思ってしまったり、フィクションの中で犬の命を弄んでる感は否めない。高倉健が謝罪行脚して周るエピソードも何か作りごとめいていて乗れない。

まあ、色々文句言ってもラストの再会シーンはちと感動しちゃうんですけどね。高倉、渡瀬両人もいい表情してたし。

作りとしてはあざといところもあるのだが、それほどウェットな印象を受けないのはヴァンゲリスの音楽の存在が大きいと感じる。
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