脳みそ映画記録

トロンの脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

トロン(1982年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

当時のCG技術がふんだんに使われサイバー世界が見事に作り上げられています。コンピューターの中にプログラムを擬人化した世界があるという今考えてもすごく新しい設定です。このような人間の知らない無機物たちの社会を描いたディズニー作品として「トイ・ストーリー」や「シュガー・ラッシュ」などに派生していったのかなと感じました。

実はこの映画は3~4回は観ているのですが、そのうち2回は途中で寝てしまいました。というのもサイバー世界が暗く、それゆえ同じような格好をしてしまうとどれがフリンでトロンでラムなのか見失ってしまうのです。またBGMも少なく静かな印象も受けました。
ただ、それを差し引いてもトロンがすごい映画であるであるには変わりはありません。間違いなく当時の映画界に一石投じたものであったでしょう。サイバー世界は秀逸であるし、ストーリーは単純ではあるが非常にわかりやすい。敵味方も色で一発ですしね。それにあるプログラムが拷問にかけられて消去されてしまうシーンで非常に感心したことがありました。拷問でダメージを負い弱って消えていくのをドットを粗くしていくことで表現をしていました。これは苦しい様子とコンピューターらしさがうまく表されていたとおもいます。

ただ、このヒロインのヨーリは軽薄すぎやしませんかね。尻軽な感じは全くなかったのに、恋人っぽく描かれていたトロンが死んだと勘違いしたあとはフリンとキスをし、トロンが生きてるとわかるとトロンとキスをする。キスシーンは映画の王道といえどこのシーンは(とくにフリンとのキス)はいらなかったのではないでしょうか?そう思ってしまうのは文化のちがいでしょうか?