安堵霊タラコフスキー

賭博師ボブの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

賭博師ボブ(1955年製作の映画)
4.8
やっぱりメルヴィル の映画は凄い

壮年の賭博師ボブと周囲の人物の紹介も兼ねた日常、犯行の準備と実行、そして予想外の展開で構成されるこの映画だが、ロケ撮影を交えたキレの良いカメラワークと無駄の無い洗練された演出、軽妙な話運び、散見されるブツ切りで強引な編集、所々不協和音的になるBGMと後のゴダールらヌーヴェルヴァーグに先んじた要素が多数見られ、さすがはヌーヴェルヴァーグの父と唸った

メルヴィル の作品は、毛色は全く違うものの、ジャック・タチの作品同様内容云々より画面を見ているだけで楽しめる作りとなっていて、見る度にこれぞ映画だとつくづく思う