ヒナ子

月曜日のユカのヒナ子のレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
3.7
日本にこんな映画があったなんて。加賀まりこの可愛さに関してもはや言うまでもないけれど、このあまりに鈍感で奔放なキャラクター、モダンでエレガントな衣裳、どこ取っても目が離せない…
長回しカットや、ユカの寄りにしろ、カットやシーンひとつひとつがなんともフランス映画のようで、見惚れてしまった。
横浜という舞台にしても、当時の日本からすれば前衛的な映画だったんだろう。何故もっと早く観なかったんだと自分を責める。

感覚はおかしいけれど、嘘はつかないし間違ったことはしていないと言い張る自信に満ち溢れた彼女の姿、びっくりするくらい日本人らしさを感じないし、ラストは狂気性しかないけど、こういう女私嫌いじゃない。

余談ですが昔の女の人が、恋人のことをあんた、って呼ぶの凄い好き。
ヒナ子

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