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籠の中の乙女のmarikabraunのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.0
新作公開中のランティモス見直し。この低体温なブラックユーモアが好き。乙女と言っても成人済であろういい大人たちが両親の奇妙なルールで社会から隔離され、外界を指すような言葉は嘘の意味を、ネコは凶悪な生き物などと教育を受ける。海は革張りのソファー、電話は塩、高速道路は強風、ゾンビは黄色くて小さい花。ぶっ飛んでて序盤から何を見ているのかと困惑しっぱなしだけど、ビデオデッキのシーン、絶妙な間と静寂を破る突然の暴力に思わず大笑いした。どことなくハネケと、パンツは親のエゴだから履かないって言ってた私の友達を思い出す。彼は元気だろうか。
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