バレンタイン

耳に残るは君の歌声のバレンタインのレビュー・感想・評価

耳に残るは君の歌声(2000年製作の映画)
3.3
原作既読

原作の小説も監督のサリー・ポッターが書いていた。まあ確かに小説というより映画の脚本っぽい感じだった気がする。

映画は独特の雰囲気があって面白かった。映像面も綺麗で拘って作ってあったし、ビゼーのタイトルの通り当然音楽も良かった。

キャストも豪華で、ストーリーもありがちな展開なんだけど、ちゃんと胸に響いた。

ただ独特だったのは、脚本というか演出面でセオリーを意図的に外しているような印象を受けたことかなあ。

こういう展開だから、こういう前フリをしておく。みたいな演出が極力排除されていたような気がする。

そこを良く言えば、大人の映画とか先が読めない展開。とかになるんだけど、悪く言うなら、散文的であったり盛り上がりに欠ける。とかになる。

ただ、確かに静かな映画なんだけど、終始見入ってしまう不思議な魅力のある映画だった。

キャストは豪華だけど何故か知名度が低い映画。だけど本当に観る価値のある映画だった。
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