垂直落下式サミング

オクラホマ・キッドの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

オクラホマ・キッド(1938年製作の映画)
3.5
土地を奪われた挙句、殺人の疑いをかけられて父親を殺された男が、復讐のために立ち上がるウエスタン。
白黒時代の二枚目看板役者ジェームズ・キャグニーが無法者の無頼漢を不敵に演じているが、本作の見所は、彼と敵対する悪役を実に憎々しく演じるハンフリー・ボガートの魅力。後の主演作品でみせるダンディズムやニヒリズムは、これで見事に敵役をやってのけた実績があってのものだと知る。もちろん、この他にも様々な役を(主に悪役を得意として)やっており、確かな演技力を持った生え抜きの役者だ。調べもせず知ったかぶってワンパターンの演技しかしない役者だとかほざいてきた過去を猛省。腹を切って詫びたい。