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ミッドナイト・イン・パリのmireiitoのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
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『ミッドナイト・イン・パリ』
2011年
監督、脚本 ウディ・アレン
ハリウッド映画祭制作者賞 レッティ・アロンソン
ゴールデングローブ賞脚本賞 ウディ・アレン
アカデミー賞脚本賞 ウディ・アレン

この映画の監督であるウディ・アレンは独特な作品と彼自身個性的だということで知られる。
今回の作品は主人公の小説家が真夜中のパリでアンティークカーに出会い、1920年代にタイムスリップする話で、これもまた独特で面白かった。そこで出会うのは、歴史に名を残している芸術家ばかりだった。スコット・フィッツジェラルド夫妻、コール・ポーター、ジャン・コクトー、ヘミングウェイ、ピカソやガートルード・スタイン、そして、アドリアナと出会う。そしてアドリアナと恋に落ちた。自分の小説をガートルード・スタインに読んでもらったり、1920年代を楽しみながら現代と行き来していた。
私がその立場なら憧れの人たちに会えてとても嬉しいし戻りたくないと思った。いろいろ調べていて気になったのが、この作品の中でゴッホの『星月夜』は登場するのに、ゴッホは登場しないということ。
この話題には諸説あり、わたしはゴッホは主人公の小説家ギル自身なのではないかという説が面白いと思った。さらにゴッホが主人公の小説家ギル、そしてそれをウディ・アレン本人に重ねているという話も面白いと思った。ゴッホは波乱な人生を歩んできたことで有名だが、ウディ・アレンも、ユダヤ人として生まれ差別を受けたり虐待を受けたりという苦悩や波乱を重ね合わせていたのかもしれない。
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