トイレのピエタ
永松大司 監督
2015年
日本アカデミー賞新人俳優賞 野田洋次郎（RADWIMPS）
毎日映画コンクール新人俳優賞 野田洋次郎
新人女優賞 杉咲花
手塚治虫が死の直前まで描いていた病床日記にインスパイアされた松永大司が脚本を書き、自ら監督したヒューマンドラマ。
「トイレのピエタ」の原案は手塚治虫だった。
松永大司がどれほど手塚治虫に影響を受けたのかと思う。
手塚治虫の死因はスキルス胃がんだった。この映画の主人公もスキルス胃がんであった。
手塚治虫が亡くなる2年前くらいに仕事と観光を兼ねてイタリアを訪れた時に、ピエタを見たらしい。
映画に登場する「ミケランジェロが寝転びながら描いた天井画」とは、システィーナ礼拝堂天井画のことらしい。
そして、手塚治虫はスキルス胃がんで入院してから、トイレに行く以外は病室で仕事をしていたらしい。
手塚治虫の最後の言葉は「頼むから仕事をさせてくれ。」だった。最後まで漫画を描いていた。
この映画の主人公は最後に大好きな絵を描いた。
松永大司はこの映画の主人公とリスペクトする手塚治虫を重ねていたのだと思う。
