このレビューはネタバレを含みます
ウディ・アレンに苦手意識あったけど、必ずしもそうじゃないことが分かった!笑
おもしろかった〜〜。
フランスにもパリにも当時の文化人にも詳しくないけど、パリ行ってみたくなる。
わたしも昔に憧れることはあるし好きな時代も好きな国もあるから主人公みたいな人やアドリアナにはすごく共感する。主人公はアドリアナを見て、自分が現在から逃げてたことに気づかされるけど、逃げるのと憧れるのは違うなーと思ったというか…上手く言えないけど、主人公にとっては1920年代が黄金時代で、1920年代のアドリアナにとってはベル・エポックが黄金時代でって、いつの時代も現在に満足してる人っていなくて、誰でも昔を懐かしむものなんだと思う。から、懐古することがだめなんじゃなくて、現在から逃げることがだめだっていうメッセージなんじゃないかと思いました。
現在は空っぽなんだっていう言葉は現在の人にとってのものでしかないし、別の時代という他者に憧れながら生きてる人がいて初めて現在が作られる気がする…懐古する主人公の生き方は決して全否定はされてない。
実際最後には主人公は妥協して結婚することで現在を受け入れるんじゃなくて、勇気を持って何かを切り捨てて、自分がしたかった憧れのことに一歩踏み出すことで描かれないその先のハッピーエンドがにおわされてるし。
わたしは自分が主人公みたいなタイプだなあと思うから、そういう風に主人公に寄った解釈になってしまったかも。笑