かいづち

ドゥーム・ジェネレーションのかいづちのレビュー・感想・評価

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【若者の終末】
リマスター鑑賞後に思わず本国版を観直しました。

🔽リマスター版のレビューです🎬
ニューシネマ感を纏い、過剰なほど性、暴力に執着した若者達のロードムービーです。
アメリカ社会禍で行き場のない不安を帯びた若者達は、退廃的な精神を常に持ち続け、気が休まることも無くセックスと暴力を繰り返していきます。

そして、鑑賞から期間を置いても鮮明に覚えてしまうほど、終盤にかけてのビジュアルショック度合いが高すぎる本作。
米国国旗と国歌を掲げた者達に、若者達を表現するアイデンティティをも切り落とされる様はとても皮肉的。

また、1994年同年に『パルプ・フィクション』が公開されており、前髪ぱっつんのビジュアルがユマ・サーマンと似ている主人公役ローズ・マゴーワン。
『スクリーム』『デスプルーフ』でブロンド美女役のイメージが強いものの、本作では若いながらも魔性の女全開で登場人物皆を誘惑し続けるのもとても見所です。
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