いかえもん

伊賀忍法帖のいかえもんのレビュー・感想・評価

伊賀忍法帖(1982年製作の映画)
3.1
あー、なぜに正月早々この映画を選んでしまったのだろうか…。よりにもよって山田風太郎原作ってエログロに決まってんじゃん!
真田広之の昔のだし、渡辺典子っていたよねー!ってだけで再生してしまいました。

松永弾正って武士(中尾彬)が三好義興の妻・右京太夫のことが好きで、なんとか自分に惚れさせようと惚れ薬を作ろうとするんですよね。その作り方ってのが、なんともかんとも…でして。その惚れ薬を作るために、妖術を使う僧侶が出てくるんですけど、その妖術っていうのも、なんともかんとも…なんですよ。
まあ何より、うげーっ!ってなった妖術は、マーライオンもびっくりの勢いで口から黄色い液体を吐く佐藤蛾次郎。それを顔に浴びせられる我らがハリウッド俳優真田広之さま。なぜにそんな目に?でも生きてます。そして男前のままです。
そして、渡辺典子さんですが、惚れ薬作製のために首を美保純と入れ替えられたり、右京太夫さんとそっくり姉妹だったりで、一人三役をこなしていますが、名前がみんな似ててわかりにくい!漁火、篝火、鬼火ってなんでそんな名前なん?
しかも最後に、真田広之とやたら長いキスシーンがありまして、里見八犬伝の無駄に長いラブシーンを思い出しました。

そんなこんなで、いいとこないんかい!というと、広之さまのアクションシーンはキレキレですし、千葉真一さんも出てて重厚感ありあり。中尾彬の女を見る目がいやらしすぎて上手すぎです。

しかし、若い頃の広之さま作品を観るといつも思うのですが、ハリウッドももっと早く広之さまを見つけてくれてたらなぁ…と。「モータルコンバット」なんてもう還暦ですよ!はよ次回作を作ってくれないと!よろしくお願いしたいです。