課長とヒロシ

伊賀忍法帖の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

伊賀忍法帖(1982年製作の映画)
2.8
課長(以下課):山田風太郎先生原作、角川映画制作、サニー千葉先生率いるJAC出演と前年公開の『魔界転生』とほぼ同じスタッフなのに、「どうしてこうなった?」って感じだな。

ヒロシ(以下ヒ):しかも翌1983年は『里見八犬伝』ですからねー。なんでしょうこの優秀な兄と弟に囲まれた『ジゴロ次五郎』みたいな立ち位置は(笑)

課:最近『ジゴロ次五郎』知ってるやつもあんまりいないと思うけどな。まあ主演は『里見八犬伝』と同じ真田広之さんで、ヒロインはポスト薬師丸ひろ子を決める「角川映画大型新人女優募集」で57,480名の応募を勝ち抜き、決勝で原田知世さんを下して優勝した渡辺典子さんだ。

ヒ:特別賞となった原田知世さん、そして薬師丸ひろ子さんと共に「角川三人娘」として活躍する渡辺典子さんですが、いきなり1人三役と難しい役柄を演じておられます。

課:まあ、サニー千葉先生も含めて、演者は期待通りの演技を見せているが、いかんせん脚本がグダグダなので途中で冷めちゃうよな。

ヒ:製作費の実に三分の一を注ぎ込んで撮影した、奈良の東大寺が炎上する中で戦うシーンなんか凄く良いんですけどねー。ほんとどうしてこうなっちゃったんでしょう?(笑)

課:その東大寺のシーンは作品の中盤だが、ホントにそこで「燃え尽きた」感じがするよな。余談だがこの作品が俳優デビューの元プロレスラー、小林省三さんは、本作の役名(金剛坊)が気に入って、その後は「ストロング金剛」として活躍するようになるぞ!ただ、この人が出てくると一気に「たけし城」感が増すから、あまり本作にとってプラスには働いてないけどな!

ヒ:相方は今回は佐藤蛾次郎さんでしたが、事ここに至ったら丹古母鬼馬ニさんにも出てほしかったですよねー(笑笑)

ストーリー 2
キャラクター2
世界観   3
演出・映像 4
音楽    3
首!クビ!度99
課長とヒロシ

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