Tai

サイコのTaiのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.3
もう、あの曲だけで恐いですよ(;´Д`A

後世に多大な影響を与えたサイコスリラー原点のヒッチコックによる『サイコ』
本作を観る前から色んなところで、その発想が当時いかに素晴らしく、多大な影響を与えたかという話しは聞いていたので、内容もやんわりとは知っていました。
こういうジャンルで展開知ってるなら大して恐くはないだろーとか考えてNetflixで気軽に観たら色々とゾワっとさせられました。

とある女性が4万ドルという大金を職場から持ち逃げしちゃうんですよね。
そしたらジャケットのお顔が登場する、超絶有名なシャワー室のシーンになっちゃうわけですよ。
その後が全然違う作品になってしまったようで、それが興味をそそります。
自分の頭からも4万ドルという大金が霞んでしまうような展開。
警部の「じゃあ、あれは一体…」的なセリフは聞いた瞬間、鑑賞中一の背中ゾワっとを感じました◎
知ってるのにこの感じになるのは凄いですよね( ´∀`)b

あと、ヒッチコック監督はやはりカメラワークに舌を巻きますね!
なんというか、この〝全部を見せないことで想像させるカット割り〟が凄いんですよ。
もちろんシャワーシーンは当然として、今回観ていて、あの女性が車をひたすら運転しているだけの映像なのに、上司達の会話の声だけを入れて、彼女の置かれた状況説明をしつつも、その表情で彼女の心境もなんとなく分かる。
時間と空間を超越させることで物語のテンポよくなるし、これから作品が向かっていく雰囲気を感じさせる作りに驚きでした。

ヒッチコック氏は何を観ても「この時代にこんな表現が既に思いついてたとかスゲー!」となりますね。
そんなん思いすぎて、彼が発明したのか、さらに前からあったのか分からなくなりますが。笑


しかし、これ続編とリメイク版が存在してたんですね!知らんかった…
続編の脚本は「チャイルド・プレイ」のトムホランド。それはそれで気になるな(;´言`)
Tai

Tai