・ジャンル
ホラー/アメコミ/ダークヒーロー
・あらすじ
米秘密諜報部A6で優秀な破壊工作員として数々の作戦をこなして来たアル・シモンズは民間人の死も厭わないボスのウィンのやり方に納得が行かず彼は第二の人生を歩もうとしていた
だが転属前に課された最後の作戦でウィンの罠に掛かりアルは焼き殺されてしまう
破壊対象であった北朝鮮の生物兵器工場はウィンの息が掛かっていたのだ
それから5年後、全身が焼けた姿で彼は目覚める
アルは死後、婚約者ワンダとの再会を条件に魔王マレボルギアと悪の軍を率いる司令官となる取引を交わしたのだった
記憶が朧げな中で婚約者ワンダの元へと向かうアル
そこには同僚で親友だったテリーと結婚した彼女と自分との間に出来た娘サイアンの姿が…
失った物を取り戻そうと復讐の念に駆られたアルは地獄の戦士スポーンとしてマレボルギアの手下であるクラウンに言われるがままにウィンを襲撃
しかし彼らの真の陰謀を知るのにそう時間は掛からなかった
ウィンはマレボルギアと共謀し生物兵器ヒート16を生み出し世界の支配者となる事を条件にアルを殺害
その裏でウィンの心臓にヒート16を世界中へ散布する爆弾の送信機を接続
アルにウィンを殺させる事で世界の壊滅を目論んでいたのだ
復讐心と正義感の間で揺れるアルの心
果たして彼の選択やいかに?
・感想
数々の名作を世に送り出したトッド・マクファーレンによる同名漫画作品の実写版
過去に一度鑑賞済みで見返したいと長らく思っていた所、Leminoに来ていたので満を辞して鑑賞
やっぱりシンプルに超絶かっちょいい!
アメコミには珍しくアフリカ系のヒーローである事も僅かながら口調で活かされているし何よりビジュアルが通常時も変身後も良過ぎる…!
全身の焼け爛れた通常時のソレは極限まで洗練させた悪魔の毒毒モンスター、トキシーの様
それでいて変幻自在のパワーによる戦闘はバットマン的でもあるという…
加えて背景にある悲哀がまた良い味を出してるんだよなぁ…
そしてスポーンとなったアルに指令を伝える魔王の配下ヴァイオレーターのキャラがまたはちゃめちゃに良い
「マスク」をより下品にした様な下ネタだらけの台詞と真の姿での戦闘能力
このギャップがたまらなく魅力的
惜しい点は強いて言うならゴリゴリのダークヒーローっぷりに反してゴア描写が無かった点
ヴァイオレーターの喋りの内容を考えると子供向けではないんだしせっかく実写なんだからそこも強烈にして欲しかった
とはいえこれだけ作り込まれた名作なだけに続編が作られていたらなぁ、と
原作漫画やアニメもいつか観てみたい