緑

ヘヴンズ ストーリーの緑のレビュー・感想・評価

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)
3.5
光市母子殺人事件等実在の事件をモチーフに
いろんな犯罪者と犯罪被害者の関係を描いた作品。
「友罪」「楽園」との地続き感。

廃校での佐藤浩一と村上淳の攻防が見応えあった。
こんなに活き活きとした佐藤浩一を観たのは初めて!
めちゃくちゃ動ける人という認識になった。

柄本明がなぜ娘夫婦と疎遠だったかが描かれていないため、
引き取ろうとした孫娘が逃げ出した意味がわからなかった。
傍目にはいい爺ちゃんに見えたのでかわいそうだなぁと。
家庭のことだからいろいろあったんだろうが、
これほどの尺があるのだからもう少しフォローがほしかった。

長谷川朝晴に復讐を託す寉岡萌希のずるさは
生来のものなのか、思春期由来のものなのか。
後者であってほしい。

ジョビジョバ以外で初めて観た長谷川朝晴は
華はないけどちゃんと役者だった。
もっと活躍の場に恵まれないものか。

派手なドンパチがある訳でもないのに
この長尺で睡魔が忍び寄ってこなかったのはすごい!!

最後のフィルム上映で観られてよかった。
舞台挨拶は上映前だったのに
上映終了後に山崎ハコにお見送りされてとても驚いた。
緑