KYONSEACHANG

イディオッツのKYONSEACHANGのレビュー・感想・評価

イディオッツ(1998年製作の映画)
3.5
「自ら知的障害者のフリをして人々の偽善を暴こうとする活動グループ」とかいう迷惑系ユーチューバーの企画みたいな設定で作品が始まり困惑したが、次第に主人公と同じく彼らを理解したくなってしまう

「豊かになっても人を幸せにできない社会を一体どう評価する?」
身体障害者と健常者の恋愛を脚色する現代ドラマのトレンド
障害者を題材に健常者の俳優を起用してバラエティを制作し、慈善を偽造し金を横領する某24時間放送のテレビ業界
行き場のない某横キッズをコンテンツとして消費するsns

仕事、家庭、交友、この世の事象の何もかもが偽善に思えてくる、勿論自分も含めてだ

共通して「偏見をなくし、向き合い、考える機会を提供する」のが目的である事は確かなのだが、イデオッツの人たちと世の中の何が違うのかもう分からないよ

窓に反射する映画のカメラマン、マイクの影ですら偽善的な社会と観客のメタファーとして魅せるトリアーには敵わないよ...
KYONSEACHANG

KYONSEACHANG