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Talking Head トーキング・ヘッドのhokaのレビュー・感想・評価

2.6
押井監督の自意識が迸る、ハードボイルド風ブラックコメディ舞台劇。

千葉繁さんを中心に流石声優陣の台詞回しと実に拗らせた純文学に見られる小難しいある種の哲学を孕んだ苦悶と懊悩、そして言い訳。

正直押井さんの作品は作家性が強すぎてあまり好みではない。
あの甲殻機動隊の先進性には衝撃を受けたが、神山さんのS.A.Cの方が親切で好みだ。
まあこれは7年の隔たりやTVアニメとの尺の違いなども考慮しなければならないし、単純に士郎政宗氏の原作の力かもしれない。

絶賛されている“うる星やつら ビューティフルドリーマー”も特に感じ入るものはなかった。
しかし彼の作品に対する熱量は相当なものだし、私に彼の思いの丈を受け止め切れるリテラシーが単純に不足しているに過ぎないのかもしれない。

半田原役の立木さんて、碇ゲンドウだったのね?
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