保安官アープ三兄弟vs街を牛耳る無法者集団カウボーイズ。
三角関係の絡れ、銃器の不法所持などの様々な要因が招く、街を二分する抗争の嵐。史実に準拠して描かれる、「OK牧場の決闘」の顛末。
本来ならクライマックスに据えられるところのこの名場面を中盤に置き、カウボーイズ殲滅までの出来事を描く。
後半のハイライトは、クラントン一味による苛烈な報復の連続と、兄を失ったワイアットの猛反撃。
復讐の炎を胸に閉じ込め、法の名の下で粛々と情け容赦無き死の制裁を下す。
豪華キャストで構成された硬派な西部劇は、立て続けに起こるガンアクションがとくに目を引く。
アープ三兄弟に手を貸すアウトロー、ドク・ホリデイを演じたヴァル・キルマーや主演のカート・ラッセルなど画面が華やか。
『ランボー2』『コブラ』などシルベスター・スタローン主演の余り評判が良くない2作品(コアなファンも多し)の監督、ジョルジ・パン・コストマスのフィルモグラフィーでは本作が群を抜く傑作。