ジェームズ・キャメロンよりフェミニズム批判へのアンサー的作品。
基本的には1と2のプロットを再構築している点で『ジェニシス』と同義なのだが、今回はキャメロン自身が脚本兼製作に名を連ねている正当続編。
母性から解放されたサラ・コナー、改造人間のグレース、新たな救世主たるダニーと価値観がアップデートされた女性陣はかなり魅力的。
一方でシュワルツェネッガー演じるT-800や、敵方のターミネーター(T-1000のマイナーチェンジにしか感じず)に新しさは感じられなかったのは残念な点。
迫力満点の冒頭部の救出ミッションや後半のアクション鶴瓶打ちなど、スリリングな面では前三作を上回るシリーズ6作中1.2作目に次いで良い作品に。
中国資本も投入しての気合いの入れっぷりに反比例して、興行収入の低下でのシリーズの打ち切りが悔やまれる。
