クライ・マッチョのFRANCISのレビュー・感想・評価

　引退した元ロデオスター、旧友の頼みは息子の誘拐、単身未踏のメキシコへ。

馬を通して育む師弟、闘う雄鶏の勇姿、生涯最後に見つけた愛。

平穏無事なロードムービーにして仄かに西部劇のエッセンス。有害な男らしさの解体に果敢に挑む、イーストウッドの新境地。

他のレビューでも散見される、90過ぎてもイーストウッドがモテモテなのを指摘するのも野暮だと思われる程、枯れた魅力は衰え知らず。