このレビューはネタバレを含みます
備忘録
・物語の進み方が素晴らしい。主人公の挙動に合わせて、過去が語られる。主人公の郷愁を感じる。
・この作品でも、ラストタンゴ・イン・パリの様な官能的や古い匂いが感じられた。これは僕の問題?
・ステファニア・サンドレッリ(ジュリア)とドミニク・サンダ(アンナ)のダンスシーンが美しい。その後のステップを踏みながら、円を描きまわり、ジャン=ルイ・トランティニャン(マルチェロ)を囲むシーン、また、最後のイタロが群衆に巻き込まれ姿を消し、マルチェロが一人残るシーンが、社会に取り残された個人を描き出している。
・ツィゴイネルワイゼンが静止画なら、この作品は動画。