三四郎

母の曲 前篇の三四郎のレビュー・感想・評価

母の曲 前篇(1937年製作の映画)
3.0
まさに『ステラ・ダラス』の日本版。しかし、『ステラ・ダラス』(1937年バーバラ・スタンウィック版)よりも、母親が上流社会に馴染もうと努力している。馴染もうとするより、夫や娘に迷惑がかからぬよう、自らを磨く努力をしている。
『ステラ・ダラス』(1937年バーバラ・スタンウィック版)では、成り上がる野心を持った女性が富を得て、勘違いの立ち居振る舞いを繰り返し、夫から愛想を尽かされるといった展開だったように思うが、『母の曲』では、そんなことはない。家庭生活は保たれており、夫は教養の無い妻を受け入れ、大事にしようとしている。これが日本とアメリカの違いなのかしら。尽くす母親がクローズアップされていた。
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