銀行のローンディスクで働くOL、クリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、ライバルに勝って昇進するため、支店長のジャックス(デヴィッド・ペイマー)に仕事が出来ることをアピールする必要に迫られていた。
そんなある日、クリスティンのもとにガーナッシュと名乗るジプシー風の老婆(ローナ・レイヴァー)が現れる。
クリスティンは自らの出世を意識し、彼女の3度目の不動産ローンの延長願いをキッパリと断る。
すると老婆の態度が豹変、クリスティンに飛びかかろうとしたところを警備員に取り押さえられ、その場を追いやられた。
その夜、仕事が終わり駐車場に向かうクリスティンを、あの老婆が待ち受けていた。
敵意むき出しに掴みかかる老婆に対し、必死に抵抗するクリスティン。
その時、老婆にコートの袖口のボタンを引きちぎられ、クリスティンは聞きなれない呪文なようなものを聞く。
「次はお前さ。私に請いに来るんだ」と言い残し、老婆はその場から消えていった。
翌日。昨夜の不穏な告知通り、クリスティンの周りで不思議なことが起こり始める。
老婆が残した呪文のせいだと不安がる彼女だったが、大学で心理学を教える恋人のクレイ・ダルトン(ジャスティン・ロング)は、非科学的だと言ってまともに取り合おうとしない。
仕事場でも悪夢のような妄想に襲われ失態をやらかしたクリスティンは、そのまま会社を早退。
昨日の件を謝罪し、気味の悪い状況を元に戻して欲しいと請うべく老婆の家を探す。
住所を頼りに老婆の家を訪ねると、そこでは老婆の葬儀が行なわれていた……。
その夜、クリスティンはクレイの実家で、初対面となる彼の両親とのディナーに出席する。
だが、またもや恐ろしい妄想が彼女を襲い、激しく取り乱したままその場を退席、大事な夜が最悪の夜になってしまう。
クリスティンの平穏な日常を跡形もなく変えていく“恐怖の3日間”は、こうして始まった……。
恋人との結婚を控えて、ライバルとの出世競争などで、上司の老女の自宅差押えを止めるように頼まれたのを断ったことから、悪夢や怪奇現象に悩まされ、追い詰められる主人公クリスティンの破滅を、老女に車の中で襲われたり、クリスティンが口に老女の腕を肘まで突っ込まれたり、大量のゲロを浴びたり、現実離れした超常現象とリアルな人間関係のドラマが一体になって、ホラー映画が苦手な人も突っ込みながら楽しめる痛快ホラー映画です。