Hobbs

DEAD OR ALIVE 2 逃亡者のHobbsのネタバレレビュー・内容・結末

DEAD OR ALIVE 2 逃亡者(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます




翔と力の夏休み。

ゼブラーマンと萬田銀次郎が数分だけ夢の凶演を果たしたあのDEADORALIVEの続き。
前回はハードボイルドなキチガイ映画だったのに対し、2はガラッと雰囲気を変えてきた。一言二言で表すならノスタルジックでセンチメンタルなキチガイ映画。

哀川翔と竹内力がちゃんとガッツリ共演してる!
前は取調室のシーンだけだったのに今度は最初から最後までずっと翔と力のツーショットが堪能できます!
2では幼馴染みという設定となり、子供の頃同じ孤児院で育ち今はフリーランスの殺し屋になった哀川翔と逃亡中のヤクザ竹内力が夏休みに故郷の島へ里帰りするお話。


翔と力、そしてエンケン。
イイ歳したおっさん3人が揃ってチン○棒w
童心に帰ったおっさんたちは無敵で誰にも止められない。土砂降りでもひたすらサッカー、鉄棒で大車輪すらやれてしまう無敵っぷり。

ライオンとカッパの被り物を被って、共演者もマジ引きする超卑猥な新喜劇を年寄りや子供たちの前で堂々と披露したり、そして馬並二郎w
自由の女神像が落下してくるギャグは誰向けのギャグなんですか⁉︎w
思いつくかぎりの笑えない下ネタと頭が6分割にかち割れたり屍姦とかモラルが完璧に欠如したキチガイバイオレンスを総動員させ、前作と見劣りしないくらい品のない世界観を見せつけてくるのに今度のDEADORALIVEは思いの外ビターで切なくて、泣ける。
お互い裏社会に身を置き長い間離れ離れだった翔と力が、誰からも感謝される事のない慈善寄付活動で失った時間を取り戻そうとするも、2人に訪れる結末がなんとも儚くて悲しい。
が、殺風景な空き地の真ん中でロケット砲とミニサイズの元気玉を撃ち合って地球が消滅する前作に比べたらあまりにまともなラストで逆にビックリですよ。

キャストも翔と力以外はほとんど総入れ替えで、チン○棒擦る遠藤憲一やメールでしか会話が成り立たないヒットマン役でまさかのエディソンチャンがいたり、大杉蓮、塚本晋也、手塚とおる、10数年後には「シン・ゴジラ」のメインキャストとなってる人たちが、自殺する画家、やたらテンションが高い手品師、オネェの情報屋など普通の映画にはまず出て来ないキャラにそれぞれ扮し脇を固めていたり、キチガイ映画なのに意味もなく贅沢なキャスティング。


あんなに景色が綺麗な場所で主役が絶命する映画も珍しい。自分もいつか死ぬ時が来たら同じような場所できつねうどん食べながら死にたい。おあげは最後に残して。
Hobbs

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