Hobbs

スティール・レインのHobbsのネタバレレビュー・内容・結末

スティール・レイン(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます




Netflix独占配信中「鋼鉄の雨」の続編がNetflix非配信で日本上陸。
続編は1の感動を綺麗さっぱり忘れて「ハンターキラー」や「クリムゾンタイド」ばりの潜水艦バトルアクションに変更してリスタート。

前作で北朝鮮のハイパー工作員をやってたチョンウソンが再び続投し今度は韓国の大統領役!イケメン過ぎて大統領に見えない。
男前のチョンウソン大統領に負けじと北朝鮮の若き将軍様も何故か超絶男前!
国のトップが立て続けにイケメンばっかりなのでアメリカの大統領は一体どんなイケメンなのかと思ったらむさ苦しいデブ男でした。


2018年の米朝首脳会談が明らかにモデルになっている平和協定会議中に韓国映画あるある北朝鮮内部のクーデターであっさり捕まって人質となったこの3人。
狭い潜水艦の一室に監禁され、平和協定会議で決裂したばっかりなので米と朝が超険悪で、韓がひたすら両者を宥めて時にめちゃ良い事言うのに英会話力が80%弱な為、韓の説得を朝が通訳して米に伝えるというカオスなやり取りがとてつもなく面白い。
特に米のスムート大統領はキャラが強烈で、監禁中はただただウンコしかしておらずせっかくのシリアスを片っ端から叩き壊し、ついでに固定された机を無理矢理引っこ抜いて北を黙らせる突然のパワープレイ!
もし自分が監禁されても絶対コイツと一緒の部屋で監禁されたくない。

クーデターの首謀者はあの哭声おじさん!
「鋼鉄の雨」ではチョンウソンとG-DRAGONを一緒に歌い合った仲なのにこっちでは日本に核弾頭絶対発射するマンに変貌!
哭声おじさんはいつまでもイケメンの引き立て役ではいられない。つい昨日までよしもと新喜劇の烏川耕一みたいな顔してたのに悪い顔選手権に出演できそうな凶悪犯顔を引っ提げて人を殺しまくっていました。


前回と一緒でお互いが歩み寄れば南北統一は実現するがテーマになっており、南北統一をいつか必ず実現させよう的な良エンディングで終わるけど、最近韓国の若い世代の間では南北統一に関心がなく、そもそも統一より現状維持でイイじゃん的な風潮になっているらしい。近いうちに南北ネタの映画やドラマが自国民にウケない時代が来るのかもしれない。
あと竹島問題に関してはあの島は完全に韓国のものと映画内ではっきり断言していて、日本の海上自衛隊が憲法ガン無視で容赦なく爆雷や魚雷で先制攻撃してきたり、事件の原因を作ったのはアメリカと中国と日本で韓国と北朝鮮以外はみんな悪役寄りに描いているので日本人的にはかなり複雑な気持ちになったりならなかったり。

ただ、味方同士で同士討ちしながら敵艦の魚雷を回避しなければならない絶対絶命のシチュエーションに、大統領と副艦長の熱いやり取り、密室内のサスペンスと手に汗握る攻防戦など潜水艦映画でやったら絶対面白くなるポイントをきっちり押さえているので、プロパガンダを一旦忘れて韓国から遥々やって来た潜水艦アクション大作映画として振り切って観たらアガる事間違いなし!
結局潜水艦の欠点3つの内、2つは何だったんでしょう?
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