えそじま

流れるのえそじまのレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.6
柳橋の芸者置屋という廃れゆくオンナの空間。そこには山田五十鈴率いる大女優軍団(高峰秀子、杉村春子、岡田茉莉子、中北千枝子)がいて、"私"である田中絹代がその哀歓、時流に抗う強靭さとままならぬ弱さを無個性に見守る。

所作のキメ細かさ、言葉の艶やかさ。ヤルセナキオこと成瀬巳喜男が上品なユーモラスで包みあげる、かくも美しく険しい人生。
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