青二歳

小舟のチージックの青二歳のレビュー・感想・評価

小舟のチージック(1968年製作の映画)
4.0
1968年ソ連時代の温かいアニメーション。ロシアとはまったく文化圏が違うのになぜだか郷愁をそそられる不思議な10分。音楽も美しくて、ひと息にこの世界観にひたれる。脚本は“ミトン”('67)の人。
【おはなし】小舟のチージックは働き者。小さい診療所に薬を届けたり、河川敷のおじさんたちに新聞を配達したりと、川沿いのみんなに愛されている。
大洋に出た小舟のチージックは異国の地まで流されてしまう。そこでも優しい人々と出会うけれど、やっぱり会いたくなるのは故郷の友人たち。冬になり氷河に押し潰れそうになるけどなんのその。チージックは無事にみんなの元に帰るのでした。

さすがソ連だけあって勤勉が美徳なので、こういう児童向けの作品でも、子供たちに向けた温かい道徳的なメッセージが伺えます。とはいえ押し付けがましくなく、友情や故郷をテーマに絞って、楽しい音楽アニメに仕上げているところが好感です。
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